果てしない競争や激しい感情が渦巻いて、どうしたらいいか分からない時

人の魂は、常に6つの状態にあるそうです。

  • 修羅
  • 餓鬼
  • 畜生
  • 地獄

【 天 】の状態にあるのは女性が出産する一瞬だけで、【 人 ;にん 】 の状態にあることはほとんどないそうです。

生きている人間は、ほぼ 【 修羅;しゅら】 の状態だそうです。

修羅の魂を救うのが十一面観世音菩薩さま。

十一面観世音菩薩さまの教えを間違いのないようにお伝えするのが諸天さまである歓喜天さまのお役目だそうです。

修羅:醜い争いや果てしのない闘い、また激しい感情のあらわれなどのたとえ。

  1. 「修羅道」の略。
  2. 醜い争いや果てしのない闘い、また激しい感情のあらわれなどのたとえ。
  3. 大石・大木などを運搬する道具。そりの一種。修羅車(しゅらぐるま)

生活していると、他人の言動から自分の感情が揺れに揺れて自己卑下してしまいそうになったり、自分の努力を無かったことにして自責を強めてしまったりします。

自分の中でこんなにも激しく感情が渦巻くことに驚いたり、どうしたらいいのか分からなくなったりもします。

こうしたい。と願って行動していると、それを祈った先からのご縁でお声がけいただく機会をいただくことがあります。

でも、どうしようもなく怖い。

相反する感情が同じ大きさと激しさで自分の中で渦を巻いているのを、どうしたらいいのか分からない。

こういう時に、神仏に胸の内をお話しさせてもらって、お智慧をいただいて、助けてもらったらいい。

神さまや仏さまの中には、お役目を果たすまでに、いろいろな経験をされているそうです。

例えば、鬼子母神さま

もともと大変に多産な母で、1000人の子を生み育てていた母と言われています。

しかし、自分の子供だけを溺愛し、他人の子はさらって殺してしまうなど、とんでもない母親でした。

これを見たお釈迦様は、懲らしめるために彼女の末っ子を隠してしまいました。

鬼子母神は、最愛の子が消えてしまったのを知り、狂ったように探しますが、どうしても見つかりません。そこで、お釈迦様のもとへ助けを求めてやってきました。

お釈迦様は、「1000人の子供のうち一子すら失って悲しむのに、おまえは人の子を食らっていた。

大切な愛児を奪われた親の胸中はどうだ。」と訊ねられました。

鬼子母神は、お釈迦様の教えを受け、自らの過ちに気づきその罪を償う意味で「永遠に子供達を護ります」とお釈迦様に約束しました。

この誓いになぞられ、子供を抱き天女の形をした鬼子母神は、安産・子育ての守護神としてはもちろん、私達を温かい慈悲の心でお守り下さる神として信仰されるようになりました。

自分にとっての【子】は、我が子はもちろん、自分が生み出した物や事、自分が発した言葉も。

自分の手から離れて、自分の目が届かなくなることが私にとって、こんなにも怖いことなんだ。と改めて実感しました。

でも、この怖い気持ちをお伝えし、これからのご守護をお願いできることの有り難さは本当に心強く感じました。

 

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